回数券での乗り越しと途中下車の精算方式は?JR、地下鉄、新幹線~
回数券の「乗り越し」「途中下車」した場合、料金はどのように精算されるのか?各鉄道会社ごとに調べてみました。
会社員や学生さんは、定期を使っている方が多いと思います。私は自由業なのですが、日々東京都内を電車で移動しています。そうなると、経費の節約に『回数券』はとてもありがたい存在なのです。
そんな回数券の使い方、テクニックを駅員さんに質問したりして整理しました。今回は「乗り越し」「途中下車」の精算についてです。
私は、東京都内に住んでいるので、例としては都内の鉄道が中心になりますが、是非参考にしてください!
目次
回数券の「乗り越し」「途中下車」の精算方法まとめ表
購入システム | 乗り越し | 途中下車 | 残券払い戻し | |
---|---|---|---|---|
JR | 区間式 | 乗り越し区間別途 | 差額払い戻し無し、前途無効 | 有り、手数料220円 |
東京メトロ | 金額式 | 金額の差額のみ | 差額払い戻し無し、前途無効 | 有り、手数料220円 |
都営線 | 金額式 | 金額の差額のみ | 差額払い戻し無し、前途無効 | 有り、手数料220円 |
東急線 | 金額式 | 金額の差額のみ | 差額払い戻し無し | 有り、手数料220円 |
小田急線 | 区間式 | 乗り越し区間別途 | 差額払い戻し無し、前途無効 | 有り、手数料220円 |
京王線 | 区間式 | 乗り越し区間別途 | 差額払い戻し無し | 有り、手数料220円 |
西武鉄道 | 区間式 | 乗り越し区間別途 | 差額払い戻し無し | 有り、手数料220円 |
東武鉄道 | 区間式 | 乗り越し区間別途 | 差額払い戻し無し | 有り、手数料220円 |
新幹線 | 区間式 | 乗り越し区間別途 | 差額払い戻し無し | 有り、手数料220円(ただし1枚でも使うと不可) |
都営荒川線 | 1乗車170円 | 1律料金 | 差額払い戻し無し、前途無効 | 有り、手数料210円 |
詳しくは、下記を読んで下さい!
回数券の種類による精算方法
区間式回数券
区間式の回数券とは、JRに代表される回数券の形態です。
どういうものかと言うと、例えば「新宿・池袋間」とか「東京・品川間」とかある路線区間の切符を選んで回数券を買う方式です。回数券には区間が書かれているのが特徴です。
普通は、自分が良く使う区間を選ぶことになります。
普通は10枚購入で11枚のその区間の切符が購入できます。
JR区間式のデメリット
デメリットはその区間を一駅でも乗り越すと、差額ではなく、乗り越した区間分の料金を精算しなければいけません。
どういうことかというと、例えば
もし、巣鴨駅に着いたとき精算で差額だけ払えばいいとしたら、
170円-160円=10円
差額の10円だけ払えばいいかというと、そんなに甘くはありません^^;
実際は、池袋から新たに切符を購入したと同じで、池袋~巣鴨間の140円を払わなければいけないのです^^;
160円(新宿池袋間)+140円(池袋巣鴨間)=300円
これがJRを初めとした区間式回数券の特徴です。
あと、問題となるのは同じ金額の区間なら差額を払わなくてもいいの?ということですが、それもNGです。
新宿池袋間⇒160円 新宿目白間⇒160円 は目白の方が池袋より一駅近いですが、料金が同じです。
あなたが、「新宿目白間」の回数券をもっているとします。
でもある日、新宿から池袋まで行きたいとします。
目白までの回数券は持っているので、新宿からの運賃が同じ池袋は差額を精算しなくてもよいのでしょうか?
そんない甘くはありません^^;
実際はこうなります。
160円回数券(新宿目白間)+140円(目白池袋間)=300円
差額140円を払わなくてはいけません。
回数券購入で気をつけること
上の例を読んで頂ければ分かりますが、回数券を購入するときは、料金が同一の一番遠い駅までを買いましょう!
金額式回数券の場合
金額式はというと、これは乗車した駅から一定金額の区間だけ乗れる回数券です。回数券に大きく金額が書かれているのが特徴です。
例えば、東京メトロでは一番安い区間が170円です。大手町から乗ったとすると、この切符で早稲田駅まで使えることにります。
大手町で乗車後「竹橋-九段下-飯田橋-神楽坂-早稲田」5駅どの駅で降りてもOkです。
ちなみに早稲田駅の次の高田馬場までは、大手町から200円なので、差額30円を精算しなければいけません。
JRの区間式よりお財布にやさしいですよね^^
特徴としては、同一の金額の区間が長いのが特徴かもしれません。東京メトロを例に、さらに例を載せておきますね。
『高田馬場~西船橋』⇒280円 – 170円 = 110円の差額支払い
これは、東京メトロの他の線に乗り換えても同じです。
どちらも東京メトロなので、
『神楽坂~九段下~渋谷』⇒200円 – 170円 = 30円の差額支払い
途中下車は、差額の払い戻しは無しです。
『高田馬場~大手町』=280-200=80円の払い戻しではない!払い戻し無し
区間式回数券、差額精算無しの例
こちらは、上記で解説しているように、JRの路線ですね。
JRの他は、小田急線、京王線、西武鉄道、東武鉄道などが区間式になります。
料金式回数券・差額精算が出来る例
こちらは、東京メトロ、都営地下鉄、東急線が良い例です。関西の私鉄もみんなそうらしいです。
都営地下鉄には、浅草線、三田線、新宿線、大江戸線の4つありますが、東京メトロ同様、都営地下鉄内は線を変えても同じ回数券で料金分だけ乗れます。
そして、回数券の乗り越し、途中下車のシステムとも上の東京メトロと同じですので、そちらを読んで参考にしてくださいね。
新幹線の回数券の乗り越し、途中下車について
回数券では、途中で降りて差額を変換してくれって言っても、差額は戻ってきません。そして、途中で降りたら回数券の効力はなくなるので、また新たに買わなければいけません。
都営荒川線は
『都電』と言われて親しまれている路面電車です。
都電の回数券は、「区間制」でも「金額制」でもありません。
どの区間も料金が1乗車につき1律170円なので、途中下車、乗り越ししたからといって差額が生じることはありません。
そもそも切符といものが無く、乗車時に170円あるいは回数券を料金箱に入れるシステムです。
都バスと同じですね。
都電の注意点
ただ注意が必要なのは、あなたの行き先の途中までしか電車が行かない場合です。
一度降りて、次の都電を待たなければいけないのですが、次乗るときはもう一度170円、あるいはもう一枚回数券を払わなければいけません!
まとめ
どうでしたか?回数券を使って経費の節約をしましょう。
東京がメインで説明してきましたが、システム的には「区間制」と「料金制」があり、
- 区間制⇒乗り越し区間分を別途新たに支払い。差額精算ではない。
- 料金制⇒乗り越した駅までの料金の差額支払い。
の傾向があります。
インターネットで調べれば、各線の問い合わせ先が掲載されているので電話で尋ねることも出来ますよ。
『普通回数券』・・・10枚の値段で11枚分
『時差券』・・・10枚の値段で12枚分
『土休券』・・・10枚の値段で14枚分
で特に土休券は4枚お得なので、東京メトロ沿線に住んでいる方は、絶対使うことをオススメします。他の鉄道会社も同じシステムのことが多いです。
あと『24時間券』もすごくオススメです。なんと日をまたいでも24時間は東京メトロを600円で使い放題に出来ます^^
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