上手と下手は舞台のどっち?客席、舞台からもOKな覚え方!【図説】

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舞台用語の『上手』『下手』の位置がどっちか?もう迷わない覚え方を紹介します。

私もそうでしたが、『上手』『下手』最初なかなか覚えられないんですよね^^;

先ず読み方ですが、「じょうず」「へた」ではありませんからね~。「かみて」「しもて」ですよ!

私はギター弾きなんですが、舞台監督や音響さんなどに「ギターは上手側ですか?下手側ですか?」なんて聞かれてどっちか分からなくてヒヤヒヤした経験が幾度となくありました。

これから羽ばたいて行くミュージシャンの皆さんや舞台俳優さんのために、もう忘れない覚え方を伝授します。

「上手」「下手」は舞台、客席から見てどっち?

下記のイラストを見て頂ければ、一目瞭然ですね!

舞台の上手、下手はどっち?

上手 = 舞台、出演者から見て左側 = 客席から見て右側

下手 = 舞台、出演者から見て右側 = 客席から見て左側

英語では、「上手=stage left」「下手=stage right」と言うそうです。

観客というより舞台人が使う言葉なので、舞台目線で右(right)左(left)を考えていますね。

迷わなくなる方法!

えーとステージでピアノのある側って思い出せますか?今まであまりコンサートに行ったことがない方でも、学校の体育館や講堂の舞台にピアノが置いてあったのを思い出せますか?

普通は客席から見て、舞台の左側にピアノが置いてあったはずです。今後は注意して見ておいてくださいね!
講堂の舞台
よい写真が手元に無くてすみません^^;

実はこれが舞台用語の上手と下手を区別するのに大変役立ちます。

キーワードは『ピアニッシモ』です。

ピアニッシモはppと楽譜に表記され音楽用後で、「すごく弱く」という意味です。フォルテッシモpp「すごく強く」の逆の意味です。

最初なぜ?と思われるしょうが、下記の様に連想してみて下さい。

ピアニッシモ ⇒ ピアニッ下 ⇒ ピアノ下手

ピアノがある方が下手です。ダジャレですね^^しかも、最後は悪口みたいですね。決して「ピアノへた」ではありませんよ^^;

前述したように、わたしも音楽家になってから結構な間、覚えられなかったんですよね。

20代の頃、東京の芝公園にあるabc会館ホールだったかメルパルクだったか?で仕事がありました。下手(しもて)からステージに上がろうとすると、舞台の下手に通じる通路に親切に『下手』って書いてあったんですよ。

そしてその頃、自信がなかったので「下手=へた」って見えちゃいました^^;

実を言うと、私の場合そのインパクトが強くて下手(しもて)がどっちなのか?覚えたんですけどね。

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舞台用語「上手」「下手」の意味、由来

上の見出しで図説している様に、舞台用語として頻繁に用いられる上手、下手は舞台の左右を表しています。ここでなぜ上手、下手という言葉を使ったのか?その由来をちょっと書いておきます。

先ず上記で書いてある英語の「上手=stage left」「下手=stage right」なのですが、確かに演者からみれば、それぞれ左側、右側なので一見分かりやすそうです。

ですが、舞台監督や照明や音響などのエンジニアスタッフは客席側にいることも多く、そちら側の人から見ると演者とは右左逆です。混乱する原因になるかもしれません。

そのため他の言葉を考えたのかもしれませんね。

実は上手、下手という言葉を使う様になったのには、いろんな説があり、確信を持って書くことは出来ませんが、いくつかその由来となる説を書いておきます。

日本の伝統芸能である『歌舞伎』『落語』などでは、身分の高いものが右側、つまり上手に座ります。あと家のセットでも下手(舞台左)に玄関が、上手(舞台右)に座敷が続き、家主や身分の高い人が位置することになります。

テレビで時々やっているコントなんかも、その風習に倣っていることが多いですね。

演出上、絶対ではありませんが、その様な経緯があり漠然と上手側は偉い人がいる方向なのだと覚えておくといいかもしれませんね!

そういえば、NHK紅白歌合戦なども表彰する時、賞状やトロフィーを授与する身分の高い先生方や主催者も上手側から渡すことが多い気がしますね!?と思って去年2016年のNHK紅白歌合戦の結果発表の様子を調べてみました。

すると、優勝旗を渡す人が下手側から出てきて、上手側の有村さんが受け取っていました。予想とは、逆でした。

NHKならこういうところは、しっかり考えられていると思ったのですが^^;表彰の時は特にこだわる必要も無さそうですね。

まとめ

どうでしたか?もう大丈夫ですよね!上手、下手の位置覚えましたか?もう一度ここでまとめておきますね!

上手 = 舞台、出演者から見て左側 = 客席から見て右側

下手 = 舞台、出演者から見て右側 = 客席から見て左側

ピアニッシモ ⇒ ピアニッ下 ⇒ ピアノ下手

現在では、舞台だけでなくテレビ番組の撮影をするときにも「上手」「下手」は使われるとのことです。

テレビを見て、右側が上手、左側が下手となり、これは舞台と同じですね。ディレクターなどテレビ業界を目指す人にも必要な知識ですね。

これから、大御所の役者さんやタレントが、バラエティーなどでどこに座っているか注意して見てみてください^^

多分、身分の高いタレントさんはテレビの右側、上手にいることが多いと思います。

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雑学

Posted by 40sfile


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