降水量が1mmはどのくらいの雨?定義と雨の目安を分かりやすく解説
雨が○○mm降る予報ですと言われても、一般の人はどのくらいの雨なのかイメージがつかないのではないでしょうか?
私は授業で気象学を取っていましたが、ニュースを見てもイマイチぱっとしませんでした。
皆さんが知りたいのは、どのくらいの量の雨が降るか?ではなくて、どの程度の雨が降るか?ということですよね!
ここでは、降水量が1mmの雨とはどの様に定義されているのか?そして10mm、50mmなどが一体どの程度の雨なのか?その目安をまとめてみました。
目次
降水量1mmはどのくらいの雨?その定義,意味
降水量とはある特定の範囲に雨降り、それが流れ出ないで貯まったと仮定して何mm貯まるか?という指標です。
単位はもうご存知の通り、「mm(ミリメートル)」が使われます。
従って、降水量が1mmの雨とは、降った雨がどこにも流れ出ないで1mm貯まる量のことをいいます。
この雨量計に1mm雨が貯まると、降水量1mmということになります。
面積(円周率×半径×半径)×1mm(雨の貯まった深さ)=3.1416×100×100×1mm=31416m㎥
この雨量計に貯まると1mmです。
分かりにくいので、もっと単純な例に置き換えますね。
この容器を外に置いておき、1mmの深さまで貯まったとしましょう。
このとき貯まった雨の量を計算してみると、
面積×高さ=雨量
1000mm×1000mm×1mm=1000000m㎥=1000c㎥=1L(リットル)
降水量1mmは、底辺が1m四方の容器に1ℓの雨が貯まった量
ということになりますね!
この降水量が1mmの雨は実際どのくらいかというと、それだけでは答えることが出来ません!
なぜなら降水量は単なる雨の降った量を表しているだけで、1分にそのくらい貯まるのか?1時間で貯まるのか?一晩で貯まるのか?は関係ないのです。
実際は、「1時間当たりの降水量は、○○mmです。」「一晩に予想される降水量は○○mmです。」という言い方をするはずです。
ここからは、1時間あたりの降水量を前提に話していきますね。
降水量は一体どのくらいの雨なのか?の目安
1時間あたりの降水量別の雨のイメージを書いていきますね。
特に気になるのは、上記で書いた「1時間あたり1mmの降水量の雨」の様に、5mmぐらいまでの雨がどのくらいか傘が必要かどうか?ということではないでしょうか?
自転車なら傘よりも、レインコートが、徒歩での移動でも靴じゃなくてレインブーツの方が良いかということだと思います。
そちらに触れてから、10mm以上の本格的な雨にも触れていきますね。
1mm
地面がしっとり濡れるぐらいの雨
傘をもっていない場合、傘を買うか買わないか悩みどころですね。
釣り、ゴルフ、野球、サッカー、運動会などレジャー、スポーツは?
1時間1mm程度の雨が平均的に降る場合なら、続けられそうです。
釣りやスポーツ観戦の場合は、動かないので身体も冷えてしまいます。レインコートがあれば前々大丈夫なレベルです。
他スポーツでは、問題無いレベルです。ただ、プレイしていない時は、屋根の下等、雨が当たらない場所にいましょう。タオルで身体を拭いたり、着替えも用意しましょう。
運動会はまだ出来るレベルですね。
2mm
2mになると、誰もが傘を差している状態になります。地面は濡れますが、水溜りはまだ出来ないです。
釣りではレインコートが必要です。
3mm
水溜りはギリギリ出来ないレベルですが、地面はゆるゆるです。
一般的にも、もうレインウェアやレインブーツを履いてもいいですね。
5mm
本降りになってきた感じです。地面には水溜りが出来ます。
レインウェアやレインブーツがあるといいです。
これ以上は、出歩くのが困難になってきます。気をつけましょう!
10mm~20mm
10mm~20mm ⇒ 「やや強い雨」
傘を差していても、地面に雨が跳ね返り、足元が濡れてしまいます。
20mm~30mm
20mm~30mm ⇒ 「強い雨」「大雨注意報」
傘があまり役に立ちません。雨宿りの必要がありそうですね。
30mm~50mm
30mm~50mm ⇒ 「激しい雨」「大雨警報」
傘は完全に役に立たなくなってきます。弱まるまで雨宿りしましょう。
50mm~80mm
50mm~80mm ⇒ 「非常に激しい雨」
傘は役に立ちません。身の危険を感じる雨ですね。
80mm~
80mm~ ⇒ 「猛烈な雨」
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