真夏日・猛暑日・酷暑日、夏日の定義は何度?気温による違い
春から夏まで、「夏日」「真夏日」「猛暑日」とニュースの天気番組で頻繁に耳にします。
あとは、同じ括りの言葉としては、「熱帯夜」とか「超熱帯夜」ですね。
2006年の以上に暑い夏には、「酷暑日」という言葉も使われていました。
今回はこの様な気温を表す気象用語を簡潔にまとめておきますので、参考にしてくださいね!
自分の部下や知人から「猛暑日って何度なったらそう呼ばれるの?」とか聞かれて「35℃以上だよ。真夏日は○○℃で・・」とか答えたら、これから一目置かれる様になるかもしれませんよ^^;
目次
夏日、真夏日、猛暑日などの気温の定義まとめ
この記事で書くべきことを、最初に表にまとめておきます。
これだけでタイトルの質問に答えていますが、続いて「日本で観測された最高気温・最低気温」「東京の夏日・真夏日の日数」など興味深い話題も書いています。
是非読んで頂くと、日本の気象に詳しくなりますよ!ビジネスや知人との会話のネタにも最適です^^
定義・意味 | 備考 | |
---|---|---|
夏日 | 最高気温が25℃以上 | |
真夏日 | 最高気温が30℃以上 | |
猛暑日 | 最高気温が35℃以上 | |
酷暑日 | 猛暑日と同じ | 気象用語ではない |
冬日 | 最低気温が0℃以下 | |
真冬日 | 最高気温が0℃以下 | |
熱帯夜 | 最低気温が25度以上 | |
超熱帯夜 | 最低気温が30度以上 | 気象用語ではない |
上の表では気温関係でよく使われる、関連した他の気象の用語も加えておきました。是非覚えてくださいね。
そして、最初に断っておきますが、上の表の「酷暑日」「超熱帯夜」については、正式な気象用語ではありません。これらはマスコミが考えた造語です。
「夏日」「真夏日」「猛暑日」
さてそれでは、「夏日」「真夏日」「猛暑日」についてです。
これらは、夏に使われる言葉で、5℃刻みで夏の気温を表しています。
正確には
- 夏日・・・最高気温が25℃~30℃
- 真夏日・・・最高気温が30℃~35℃
- 猛暑日・・・最高気温が35℃以上
ということになります。
表には夏日は25℃以上と書いてていますが、31℃は25度以上でも夏日ではなく、真夏日です。
「猛暑日」はこの中では新しい言葉で、以下で説明しますが、35℃以上の気温が頻発することにより2007年に気象庁が定義した気象用語です。
「猛暑日」と「酷暑日」の違い
猛暑日の説明はすでにしましたが、同じ最高気温が35℃以上の日を表す言葉として「酷暑日」があります。その理由を書いておかなければなりませんね。
扇風機やウチワで暑さをしのいでいました。
そして、現在ほどの暑さを感じなっかったんですよね~
それもそのはず、昔は今ほど30度以上の日が多くなく、35度以上なんてあまりなかったんです。
猛暑日や酷暑日は、地球の温暖化や都市部のヒートアイランド現象によって引き起こされた、都会の平均気温の上昇に伴って使われるようになった用語です。
「猛暑日」は2007年に気象庁が使い始めた気象用語です、その前は35℃以上を特別に扱う言葉はありませんでした。最高気温が35℃以上である日も、「真夏日」だったわけです。
ところが、35℃以上の気温が頻発するにつれ、ニュースやマスコミが報道する際に、35度以上を特別扱いして表す言葉が必要になりました。そこで使われるようになったのが、「酷暑日」だったわけです。
特に2006年の非常に暑かった夏に使われていました。マスコミが作った言葉をそのまま専門機関である気象庁は使わず、「猛暑日」としたわけですね。
確かに31,2℃なら暑さが夏らしくて気持ちがいいって感じられますが、35,6℃になるとそんなこと言ってられませんね^^;必要な気象用語ですね。
「熱帯夜」と「超熱帯夜」
本題から少し逸れますが、一応関連した用語なので触れておきますね。
「熱帯夜」は皆さん知っての通り、夜の最低気温が25℃を下回らない暑さで寝苦しい夜のことです。
ですが「超熱帯夜」という言葉は馴染みが浅いのではないですか?
- 熱帯夜・・・最低気温が25℃以上の夜
- 超熱帯夜・・・最低気温が30℃以上の夜
「超熱帯夜」は「酷暑日」と同様マスコミが作った言葉で、実際まだそのような夜になることが稀だからです。
冬日、真冬日
こちらもオマケなのですが、簡単に触れます。
こんな言葉もあるよというぐらいでもいいので覚えておいて下さいね。
- 冬日・・・最低気温が0℃以下
- 真冬日・・・最高気温が0℃以下
東京での夏日、真夏日の平均日数
国立天文台が出版している「理科年表」には、日本各地の夏日、真夏日の年間の平均日数が書かれています。
2017年板には1981年から2010年までの30年間の平均が書かれています。
東京のデータを下記にしるします、参考のため、冬日、真冬日の日数も書いておきますね。
- 真夏日(最高気温30℃以上)・・・46.4日
- 夏日(最高気温25℃以上)・・・108.7日
- 冬日(最低気温0度以下)・・・20.5日
- 真冬日(最高気温0度以下)・・・0日
これは、1981年からのものなので、東京のヒートアイランド現象が顕著に現れてはいないと思います。最低気温0度以下の真冬日も20日と思った以上に多い気がします。
猛暑日の日数とかも知りたかったのですが、理科年表には載っていませんでした。weather timeというサイトに載っている2016年の猛暑日の日数は、東京3日、練馬6日でした。
表にしてみますね。
西暦 | 東京 | 練馬 |
---|---|---|
2010年 | 13日 | 37日 |
2011年 | 4日 | 24日 |
2012年 | 6日 | 23日 |
2013年 | 12日 | 17日 |
2014年 | 5日 | 15日 |
2015年 | 11日 | 15日 |
2016年 | 3日 | 6日 |
東京と都内でも猛暑日の日数が多い練馬のデータを掲載してみました。
2010年から比べると、落ち着いてきているようにみえますね。
日本の最低気温、最高気温
関連の話題として、一体日本での最高・最低気温は何度なのだろうという疑問に答えておきますね。
ざっと理科年表で調べてみたところ、次のような結果でした。観測が始まってからのデータです。
- 最高気温・・・40.9℃(熊谷,2007年8月16日)
- 最低気温・・・-41.0度(旭川,1902年1月25日)
埼玉県の熊谷は暑いとは言われますが、名実とも日本一なんですね。
沖縄とか九州とかが一番暑いというイメージがありますが、理科年表のデータを見ると、埼玉県、群馬県、山形県などの盆地のになっているところが一番暑いみたいです。
旭川は観測されているのが、1902年と115年も昔ですね。
昭和基地は抜かして考えましたが、1982年9月4日に-45.3℃が観測されています。
ちなみに、東京の最高・最低気温は次の通りでした。
- 東京の最高気温・・・39.5℃(2004年7月20日)
- 東京の最低気温・・・-9.2℃(1876年1月13日)
東京もそうですが、他の地域も最高気温は最近になって記録しているものが多く、最低気温は昔に記録していることが多いです。
これは、やはり温暖化の影響でしょうか?東京など都市部ではヒートアイランド現象の影響が大きいと思います。
2004年の39.5℃はヒートアイランド現象が特に騒がれていた時ですね。
まとめ
あらたまって聞かれると、意外と答えられない人が多いかと思いますが、このくらいの気象用語は知っておくといいですね。
やはり生活に密着した事柄なので^^
他、日本がこれまでに観測した最高気温、最低気温、あと東京の夏日、真夏日の日数なども書いておきました。
日本という国の気温の振れ幅のイメージとして捉えてください。
また実際、異常気温が観測されたとき、思い起こしてみてくださいね。
一人でも多くの人が、気象に対して関心を持ち、国全体としてさらに気象、気候と共に生きていく国民であり続けられれば素晴らしいですね!
そして、多くの人の気象に対する意識が高ければ、それだけ気象被害も食い止めることが出来ることにつかながります。
日本は地震、火山、台風など世界的に見ても天災にみまわれる国で、それだけ意識も高いです。
誇りを持って自然と共存する民でありたいですね^^
他気象関係の記事です。
合わせて読んでいただけたら幸いです。
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