糸魚川付近でヒスイ採集が禁止の区域はどこ?オススメは?
近年、鉱物マニア、スピリチュアリストを中心にヒスイ採集が注目を集めていますよね!
そして新潟県糸魚川付近の海岸や河川に赴いて天然の日本産ヒスイを探しに行く人も増えて
います。
通称ヒスイ海岸はヒスイの採集は大丈夫だとして、その付近の姫川、小滝川、青海川での採集
は禁止なのでしょうか?
今回は糸魚川付近でヒスイ採集が禁止の区域やグレーゾーン、安心して採集できる区域をまと
めてみました。
目次
糸魚川付近ヒスイ採集禁止区域
小滝(こたき)川ヒスイ峡
この小滝川ヒスイ峡と次の青海川ヒスイ峡は「天然記念物指定区域」です。
小滝川硬玉産地と記されていることもあります。
1938年にヒスイが日本に存在することが初めて確認された場所ですね。
この区域ではいかなる小さな石でも採集して持ち帰ることは出来ません。
そして、2009年に小滝川ヒスイ峡は日本で初めてユネスコの世界ジオパークに認定されていま
す。
こんなところでは採集なんてとても出来ませんね^^;
ここには細かく砕ける前の大きなヒスイの岩もたくさん見れますので、ヒスイに興味のある人
は必見です!
小滝川は姫川の支流で明星山の崖に面しており、そこからヒスイの岩石も落ちてくるんです。
実際目で見てヒスイの特徴をつかんでおくと、他の場所でヒスイを探す参考になるはずです
^^
青海(おうみ)川ヒスイ峡
小滝川ヒスイ峡同様ここも天然記念物指定区域です。
一切の岩石を持ち出すことは出来ません。
この青海川ヒスイ峡は、橋立ヒスイ峡とも呼ばれているらしく糸魚川市橋立にあります。
黒姫山の山麓付近のスポットになり、40個ほどの大きなヒスイ原石があり是非見たいスポット
ですね!
先の小滝川ヒスイ峡のヒスイの供給源明星山も青海川ヒスイ峡の供給源である黒姫山も約3億
年前に形成された石灰岩からなっています。
そのため三葉虫の仲間など化石も出たりします。
青海川は姫川の南側にあり、このヒスイ峡から流れてきたヒスイも糸魚川の海岸に打ち上げら
れるんです。
グレーゾーン?
姫川、小滝川、青海川などの河川では、ヒスイが拾えます。
が天然記念物指定区域でなければ、ヒスイをどうどうと探して持ち帰っても良いのでしょうか?
基本的に河川は国や地方自治体のモノなので、岩石や草木は勝手に持って行っては駄目って知
ってました?
土木業者さんが砂利などが必要でも河川から勝手に持って行っては駄目なんです。許可が必要らしいです。
「石の一つ二つぐらい誰でも持って行ってるよ!」という声が聞こえてきます^^;
そうなんです、時々手で持って帰れるぐらいの石はどうやら構わないそうです^^;
ただ糸魚川付近の河川では、パトロールを行っているようで、大きい石やたくさんの石を持っ
て帰ろうとすると注意されるかもしれません。
程々にって感じでしょうか?
特にヒスイとか価値の高い鉱物は他の普通の石と比べて厳しそうではありますね。
一応川の所有者、管理元を簡単に書いておくと
2級河川・・・都道府県知事が管理
それ以外・・・市町村長が管理
です。
直接役所に電話して聞いてみるといいですね^^
河口付近はもちろん、上流の天然記念物指定区域以外でしたら大丈夫らしいです。
大丈夫!楽しんでヒスイを採集できる区域
ズバリ海岸です^^
この地域の姫川支流の小滝川ヒスイ峡や青海川ヒスイ峡などから破砕して川に流されたヒスイ
は海にたどり着きます。
そして、この辺りの海岸に打ち上げられることになります。
場所としては、新潟県糸魚川市から富山県下新川郡朝日町に渡る30kmあまりの海岸です。
今回は糸魚川付近の区域ということで、新潟県糸魚川市だけでなくヒスイハンターさんの中で
は有名な海岸がある富山県下新川郡朝日町まで幅を広げてオススメの海岸を紹介します。
オススメの採集ポイントは?
さてオススメのヒスイ採集ポイントをまとめていきますね。
ジオサイトとして登録されてはいますが、天然記念物指定区域ではないのでヒスイ採集は禁止されていません。
フォッサマグナミュージアムでは、これら海岸で拾ったヒスイらしき岩石を一日10個まで鑑定
してくれるサービスまであるので問題無しです^^
富山県朝日町宮崎海岸・境海岸
ここは凄く有名ですね。写真の様に砂利浜となっており無数の石が横たわっています。
青海海岸
青海海岸とは、姫川の河口から青海川の河口の海岸のことを言います。
上流にヒスイ峡がある2つの川の間ということでとても期待できるゾーンですね^^
ラベンダー海岸
ラベンダー海岸というのは、白色、緑色、紫色など含有物によっていろんな色になるヒスイの
中でも紫色(ラベンダー色)のヒスイが取れるかららしいのです。
なんともロマンチックな名前ですね~^^;
危険?穴場!?
ただこの海岸線の中でも気をつけたいポイントがあります。
穴場的なポイントにもなる様ですが、危険だったりします。人が近寄りがたいところは自ずと
穴場にはなりますよね~
あまり人が入らないため、ヒスイが他の場所と違い拾われないためです。
親不知海岸
「親不知海岸」という地名にも現れているのですが、こちらの記事を読んでみてください。
https://allabout.co.jp/gm/gc/60010/3/
歴史的な人物の悲劇の話ですが、なんか怖さ、悲しさ、ロマンを感じますよね~
下の写真を見ても海岸に下りるのが大変そうで、浜の幅が狭く岸壁が迫っているので満潮なると怖
そうです。
こんな穴場的なところでヒスイを探したいと言う人は、潮や天候をしっかり確認して自己責任
でお願い致します!
海中
ヒスイハンターの中には波で打ち上げられるヒスイでなく、打ち上げられる前の海中にあるヒ
スイを潜って探す人たちもいます。
これはもうダイバーですね^^;
一般人には装備や技術など難度が高すぎるのと、危険なのでオススメ出来ません。
海中での判別は困難ですが、浜よりも良いヒスイが見つかるらしいです。
あとがき
私はというと大学時代に鉱物学研究室に在籍していたこともあり興味があって鉱物関係を調べ
ています^^;
ヒスイは「日本の国石」としても知られていて、縄文時代、弥生時代から大切にされてきまし
た。
ところが古墳時代を最後に奈良時代になるとピタッと記録が無くなり、近代になって再度脚光
を浴びることになりました。
これからも人々の心は、何か意味深な鉱物ヒスイに惹き付けられていくのだろうと思います
^^
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